投資を始めようと決心したものの、「どの証券会社で口座を開設すればいいの?」と迷っている方は非常に多いです。証券会社は数十社もあり、それぞれ特徴が異なるため、初心者が自力で比較するのは大変な作業です。
結論から言うと、初心者が証券口座を選ぶ際に重視すべきポイントは「手数料の安さ」「取扱商品の豊富さ」「使いやすさ」の3つです。この3つをバランスよく満たしているのが、ネット証券と呼ばれるオンライン専業の証券会社です。
この記事では、初心者が証券口座を選ぶ際の具体的なチェックポイントから、主要ネット証券の特徴比較、口座開設の手順まで詳しく解説します。迷っている時間がもったいないので、この記事を読んだらすぐに口座開設に進みましょう。

証券口座の種類を知ろう
まず、証券口座にはどのような種類があるのかを整理しましょう。
総合口座と特定口座
証券会社で口座を開設すると、通常は「総合口座」が作られます。その中に「特定口座」と「NISA口座」を追加する形です。
| 口座の種類 | 特徴 | 確定申告 |
|---|---|---|
| 特定口座(源泉徴収あり) | 証券会社が税金を自動計算・納付 | 不要 |
| 特定口座(源泉徴収なし) | 証券会社が年間取引報告書を作成 | 必要 |
| 一般口座 | 自分で損益計算が必要 | 必要 |
| NISA口座 | 投資利益が非課税 | 不要 |
初心者は「特定口座(源泉徴収あり)」を選んでおけば確定申告の手間がなくなります。NISAも同時に申し込んでおきましょう。
店舗型証券とネット証券の違い
証券会社は大きく「店舗型」と「ネット証券」に分かれます。
- 店舗型証券:担当者がつき対面で相談できる。手数料が高い
- ネット証券:すべてオンラインで完結。手数料が安い
初心者には断然ネット証券がおすすめです。手数料が店舗型の10分の1以下であることも珍しくなく、長期投資ではこのコスト差が大きなリターンの差になります。「対面で相談できない不安」はネット上の情報や各社のサポート体制で十分カバーできます。
証券口座を選ぶ5つのチェックポイント
証券口座を選ぶ際に確認すべき5つのポイントを解説します。
チェック1:手数料の安さ
投資において手数料はリターンを削るコストです。特に以下の2つに注目しましょう。
- 株式売買手数料:無料、もしくは格安であるか
- 投資信託の買付手数料:ノーロード(無料)が豊富か
主要ネット証券の多くは国内株式の売買手数料を無料化しています。投資信託の買付手数料もほとんどが無料です。
チェック2:取扱商品の豊富さ
投資信託のラインナップが豊富であるかどうかは重要なポイントです。特にNISAで人気のインデックスファンドが揃っているかを確認しましょう。取扱銘柄数が多いほど、将来的に投資の幅を広げやすくなります。
チェック3:アプリ・サイトの使いやすさ
スマホアプリの操作性は日常的に使うからこそ重要です。口座残高の確認、積立設定の変更、注文の発注などが直感的に操作できるかどうかを確認しましょう。各社の公式サイトでアプリの画面イメージを確認できます。
チェック4:ポイント制度の充実度
投資信託の保有残高に応じてポイントが貯まるサービスを提供している証券会社があります。また、クレジットカード積立でポイントが貯まるサービスも人気です。同じ商品に投資するなら、ポイントが貯まる証券会社の方がお得です。
チェック5:サポート体制
電話・チャット・メールなど、サポート窓口が充実しているかどうかも初心者には重要です。操作に困ったときや疑問点があったときに、すぐに問い合わせできる環境は安心感につながります。

主要ネット証券の特徴を比較
投資初心者に人気の主要ネット証券の特徴を比較してみましょう。
SBI証券
口座開設数が業界トップクラスのネット証券です。国内株式の売買手数料が無料で、投資信託の取扱数も非常に豊富です。Vポイントやdポイントなど複数のポイントサービスに対応しており、三井住友カードでのクレカ積立でポイントも貯まります。
楽天証券
楽天経済圏との連携が最大の強みです。楽天カードでのクレカ積立で楽天ポイントが貯まり、そのポイントで投資もできます。アプリの操作性も高く評価されており、楽天サービスを普段から使っている方には最も相性が良い証券会社です。
マネックス証券
米国株の取扱銘柄数がトップクラスで、海外投資に興味がある方に向いています。dカードやマネックスカードでのクレカ積立に対応しており、ポイント還元率も競争力があります。
auカブコム証券
au経済圏との連携が特徴です。au PAYカードでのクレカ積立でPontaポイントが貯まります。auユーザーやPontaポイントを活用している方におすすめです。
松井証券
老舗ながらネット証券として歴史が長く、サポート体制の充実度に定評があります。投資信託の保有でポイントが貯まるサービスもあり、手厚いサポートを求める初心者に適しています。
初心者が証券口座を選ぶ際のおすすめの考え方
5つのチェックポイントを踏まえて、初心者がどのように選べばよいか、タイプ別におすすめの考え方を紹介します。
迷ったらとにかく大手を選ぶ
SBI証券と楽天証券は口座開設数のツートップです。「大手=多くの人が使っている=情報が豊富」なので、操作方法や活用法をネットで調べやすいという大きなメリットがあります。
ポイント経済圏で選ぶ
普段使っているポイントサービスに合わせて選ぶと、生活全体でのポイント効率が上がります。
- 楽天ポイント派:楽天証券
- Vポイント・dポイント派:SBI証券
- Pontaポイント派:auカブコム証券
複数口座を開設するのもアリ
証券口座の開設は無料で、維持費もかかりません。「迷って決められない」なら、2つの証券会社で口座を開設して両方使ってみるのも賢い方法です。ただし、NISA口座は1人1口座なので、NISAの開設先は慎重に選びましょう。

証券口座の開設手順
実際に証券口座を開設する手順を解説します。ネット証券ならすべてオンラインで完結し、最短で翌営業日から取引できます。
ステップ1:公式サイトから申し込む
証券会社の公式サイトにアクセスし、「口座開設」ボタンから手続きを開始します。メールアドレスを登録すると、申込フォームのリンクが届きます。
ステップ2:個人情報を入力する
氏名・住所・電話番号・職業などの基本情報を入力します。特定口座は「源泉徴収あり」を選択、NISA口座の同時開設も忘れずにチェックしましょう。
ステップ3:本人確認書類を提出する
マイナンバーカードがあれば、スマホで撮影してアップロードするだけで手続きが完了します。マイナンバーカードがない場合は、通知カード+運転免許証などの組み合わせで対応できます。
ステップ4:審査完了を待つ
通常2〜3営業日で審査が完了し、ログイン情報が届きます。NISA口座は税務署の確認が必要なため、1〜2週間程度かかる場合があります。
ステップ5:初期設定を済ませる
ログイン後にパスワードの変更、銀行口座の登録、取引暗証番号の設定などを行います。これが完了すれば、すぐに投資を始められます。
証券口座選びでよくある質問
Q:銀行の証券口座ではダメ?
銀行でも投資信託の購入は可能ですが、取扱銘柄数がネット証券に比べて少なく、手数料も高めです。特に信託報酬の低いインデックスファンドの取扱いが限られていることが多いため、ネット証券の方がかなり有利です。
Q:口座を開設したら必ず投資しなきゃダメ?
口座を開設しただけで投資を始める義務はありません。口座維持手数料もかかりません。「とりあえず開設だけしておく」というのも問題ありません。
Q:証券会社が倒産したら資産はどうなる?
証券会社は顧客の資産を「分別管理」する義務があります。万が一倒産しても、顧客の資産は保全されます。さらに、投資者保護基金により1人あたり1,000万円まで補償される仕組みもあります。
Q:途中で証券会社を変更できる?
可能です。ただし、NISA口座の変更は年に1回、手続きに時間がかかります。特定口座の株式や投資信託を別の証券会社に移管(移す)ことも可能ですが、手数料がかかる場合があります。

まとめ:証券口座はネット証券で開設しよう
初心者の証券口座選びのポイントをまとめます。
- ネット証券を選べば手数料で大きく得する
- 手数料・取扱商品・使いやすさの3点で比較する
- 普段使っているポイント経済圏と合わせると効率的
- 口座開設は無料、維持費もゼロ
- 迷ったら大手ネット証券を選べば安心
証券口座の開設は投資の第一歩です。「完璧な証券会社」を探し続けるよりも、まず口座を開設して小さな金額から投資を始めてみることが大切です。
証券口座の比較や投資の基礎知識については、日本証券業協会の公式サイトが参考になります。また、NISAの制度詳細については金融庁のNISA特設サイトで確認できます。投資詐欺に注意したい方は金融庁の注意喚起ページもチェックしてみてください。



