「米国株を始めたいけど、どの証券会社を選べばいいの?」と迷っている方は多いのではないでしょうか。
米国株を取り扱う証券会社は複数ありますが、手数料体系や取扱銘柄数、為替手数料などが大きく異なります。なんとなく口座を開設してしまうと、余計なコストを払い続けることになりかねません。
この記事では、米国株投資に対応した主要証券会社を手数料・銘柄数・使いやすさなど複数の観点で徹底比較します。初心者が最初に選ぶべき証券会社がどこなのか、具体的にわかるようになっていますので、ぜひ最後までお読みください。

米国株が買える主要証券会社一覧
現在、日本から米国株を購入できる主要なネット証券は以下のとおりです。
| 証券会社 | 米国株取扱銘柄数 | 特徴 |
|---|---|---|
| SBI証券 | 約5,400銘柄以上 | 業界最多水準の銘柄数、住信SBIネット銀行との連携で為替手数料を抑えられる |
| 楽天証券 | 約4,900銘柄以上 | 楽天ポイントが使える、楽天銀行との連携が便利 |
| マネックス証券 | 約5,000銘柄以上 | 米国株に強い、時間外取引対応、銘柄スカウターが高機能 |
| 松井証券 | 約4,500銘柄以上 | 取引手数料が一定額まで無料のプランあり |
| DMM株 | 約2,400銘柄以上 | 米国株の取引手数料が無料(為替スプレッドのみ) |
※銘柄数は随時変動します
SBI証券・楽天証券・マネックス証券の3社が「米国株御三家」と呼ばれており、この3社で口座を開設する投資家がほとんどです。銘柄数・情報量・ツールの充実度いずれも高水準で、初心者から上級者まで幅広く対応しています。
一方、DMM株は取引手数料が無料という独自のメリットがあります。ただし、取扱銘柄数が他社より少ないため、マイナーな銘柄に投資したい方には向いていない場合もあります。
手数料を徹底比較
米国株投資で最も気になるのが手数料です。主な手数料の種類と各社の比較を見ていきましょう。
売買手数料の比較
| 証券会社 | 売買手数料 | 上限手数料 |
|---|---|---|
| SBI証券 | 約定代金の0.495% | 22米ドル |
| 楽天証券 | 約定代金の0.495% | 22米ドル |
| マネックス証券 | 約定代金の0.495% | 22米ドル |
| 松井証券 | 約定代金の0.495% | 22米ドル |
| DMM株 | 無料 | 無料 |
SBI証券・楽天証券・マネックス証券・松井証券の売買手数料はほぼ横並びです。約定代金の0.495%(税込)で、上限は22米ドル。つまり約4,444米ドル(約67万円)以上の取引なら、手数料は一律22米ドルで頭打ちになります。
DMM株だけは取引手数料が完全無料です。その代わり、為替スプレッドがやや広めに設定されているため、トータルコストで比較する必要があります。
少額取引(数万円単位)なら手数料無料のDMM株が有利。まとまった金額で取引するなら、SBI証券やマネックス証券の方がトータルコストを抑えやすくなります。

取扱銘柄数とサービスの違い
銘柄数だけでなく、各社が提供しているサービスや情報ツールにも大きな違いがあります。
SBI証券のサービス
SBI証券は米国株の取扱銘柄数が業界最多水準です。個別株だけでなくETFの取扱いも豊富で、米国ETFの買付手数料が無料になる「セレクトETF」という制度があります。VTI、VOO、SPYなど人気のETFが対象に含まれているため、ETF中心の投資をする方にはメリットが大きいでしょう。
また、住信SBIネット銀行の「外貨預金→SBI証券へ入金」というルートを使えば、為替コストを大幅に削減できます。
楽天証券のサービス
楽天証券の強みは楽天経済圏との連携です。楽天ポイントを使って米国株を購入できるため、ポイントを投資に回したい方には最適です。また、楽天銀行との「マネーブリッジ」で普通預金金利が優遇される特典もあります。
スマホアプリ「iSPEED」の操作性も評価が高く、外出先でも手軽に取引できます。
マネックス証券のサービス
マネックス証券は「米国株に最も力を入れている証券会社」と言われています。他社にはない強みとして、米国市場の時間外取引(プレマーケット・アフターマーケット)に対応している点が挙げられます。
さらに「銘柄スカウター」という分析ツールが非常に高機能で、過去10年分の業績推移や配当履歴をグラフで確認できます。ファンダメンタルズ分析を重視する投資家には心強いツールです。
為替手数料の比較
米国株を買うにはドルが必要なため、円をドルに両替するときの「為替手数料」がかかります。この為替手数料は証券会社によって大きく異なるため、要注意です。
| 証券会社 | 為替手数料(1ドルあたり) | 備考 |
|---|---|---|
| SBI証券 | 25銭(住信SBI経由なら6銭) | 外貨積立なら3銭も可能 |
| 楽天証券 | 25銭 | リアルタイム為替取引対応 |
| マネックス証券 | 買付時0銭・売却時25銭 | 買いの為替手数料が無料 |
| 松井証券 | 25銭 | – |
| DMM株 | 25銭 | 円貨決済のみ |
マネックス証券は米国株の買付時に為替手数料がかからないのが大きな特徴です。売却時には25銭かかりますが、長期保有が前提なら買付手数料0銭の恩恵は非常に大きいでしょう。
SBI証券は住信SBIネット銀行を経由することで1ドルあたり6銭まで下げられます。ひと手間かかりますが、コストを極限まで抑えたい方にはおすすめです。

初心者が証券会社を選ぶときのポイント
ここまで各社の比較を見てきましたが、「結局どこがいいの?」と迷ってしまう方も多いと思います。初心者が証券会社を選ぶ際に重視すべきポイントを整理しましょう。
ポイント1:トータルコストで比較する
売買手数料だけでなく、為替手数料を含めた「トータルコスト」で比較することが重要です。たとえばDMM株は売買手数料が無料ですが、為替スプレッドが片道25銭かかるため、トータルで見ると必ずしも最安ではありません。
ポイント2:情報ツールの充実度
米国株は日本株と違い、英語の情報が中心です。証券会社が日本語で提供してくれる情報やツールの質は、投資判断に大きく影響します。特にマネックス証券の「銘柄スカウター」は初心者でも企業分析がしやすいと評判です。
ポイント3:NISA口座での取引対応
NISA口座で米国株を取引できるかどうかも重要なポイントです。SBI証券・楽天証券・マネックス証券はいずれもNISA口座での米国株取引に対応しています。NISA口座なら売却益や配当金が非課税(米国の源泉徴収を除く)になるため、税制面でも有利です。
NISA口座は1人1口座しか開設できません。一度開設すると翌年まで変更できないため、慎重に選びましょう。
ポイント4:アプリの使いやすさ
毎日チャートや保有銘柄を確認するなら、スマホアプリの使いやすさも大切です。楽天証券の「iSPEED」やSBI証券の「SBI証券 米国株アプリ」は直感的に操作できると好評です。
目的別のおすすめ証券会社
投資スタイルや目的によって、最適な証券会社は変わります。目的別に整理してみましょう。
コストを最優先にしたい方
SBI証券(住信SBI経由)またはマネックス証券がおすすめです。SBI証券は住信SBIネット銀行で外貨を用意すれば為替コストが6銭まで下がります。マネックス証券は買付時の為替手数料が0銭です。
情報ツールを重視したい方
マネックス証券が最有力です。銘柄スカウターでの企業分析に加え、米国市場の時間外取引にも対応しており、「米国株をガッツリやりたい」という方に向いています。
楽天ポイントを活用したい方
楽天証券一択です。楽天ポイントで米国株を買付できる証券会社は楽天証券だけです。日常生活で貯まったポイントを投資に回せるのは、楽天経済圏を活用している方にとって大きなメリットです。
とにかく手軽に始めたい方
SBI証券または楽天証券がおすすめです。口座開設の手続きがスムーズで、アプリも初心者向けに設計されています。どちらも国内最大手のネット証券であり、サポート体制も整っています。

参考:日本証券業協会 – 外国証券の取引について(www.jsda.or.jp・サイト終了)
まとめ
米国株投資ができる主要証券会社を、手数料・銘柄数・サービス・為替手数料の4つの観点で比較しました。
最後にポイントを整理しておきましょう。
- コスト重視ならSBI証券(住信SBI経由)かマネックス証券
- 情報ツール重視ならマネックス証券の「銘柄スカウター」
- 楽天ポイント活用なら楽天証券
- 手軽に始めたいならSBI証券か楽天証券
- 少額取引が中心ならDMM株の手数料無料が有利
証券会社の口座開設は無料ですので、気になる会社があれば複数開設しておくのも一つの手です。実際に使ってみて、自分の投資スタイルに合った証券会社をメインに据えるのが失敗しない方法です。



